大手企業の代表電話はつながらないのか|受付で断られる理由と回避策

大手企業の代表電話がつながらなくなっています。「売上高1,000億円以上の企業は無理だ」と考える営業代行会社も多く、代表電話へのテレアポだけで大手を開拓するのは難しくなっています。
この記事は、大手企業の代表電話がつながらない理由と、それでも大手に届くための回避策を示します。あわせて、代表電話の受付を通過するための具体的な話し方のテクニックを、理由とセットで解説します。
ポイント- 大手企業の代表電話がつながらないのは、部署の改編・在宅勤務・営業電話を取り次がない受付ルールが重なっているため- 「大手は無理」ではなく「代表電話へのテレアポ一本では厳しい」が正確- 回避策は3つ:①部署の直通番号にかける ②部署・役職・氏名まで指定して呼び出す ③手紙を先に送り、届いた頃に電話する- 代表電話を使う場合でも、受付での話し方を変えるだけで取次ぎ率は上がる。「いつもの営業だ」と思われた瞬間に電話は終わる
代表電話がつながらない3つの理由
1つ目は部署の改編です。大手は組織の変更が多く、受付も担当部署を把握しきれていません。2つ目は出社の減少です。担当者が在宅で、代表電話からの転送先がないことがあります。3つ目は受付のルールです。取引のない会社からの営業電話は、担当部署に取り次がずに断る運用の会社が増えています。
執筆者の見解として、代表電話の疎通率は下がっています。部署番号が分からないためにキーマンに接触できないケースが増えているのが現状です。
「大手は無理」ではない理由
大手企業も困りごとを抱えていて、情報収集はしています。届け方が合っていないだけです。マーケティングの上手な会社には問い合わせが自然に集まりますが、そうでない会社は、大手相手でも郵送物や部署への直接の連絡を使って開拓しています。
受付での話し方|10のテクニックと理由
前提として、相手は1日に何十件も営業電話を受けています。「いつもの営業だ」と思われた瞬間に電話は終わります。受付を通過するには、「営業っぽさ」を消す話し方が必要です。以下のテクニックは、それぞれ理由があります。
1.「あっ」から入る
電話がつながったら、最初の一言を「あっ、お世話になっております」のように「あっ」から始めます。営業電話は決まった型で話し始めるものです。「あっ」が入ると、台本を読み上げている感じが消え、社内の知り合いや既存の取引先からの電話のように聞こえます。
2.「申します」ではなく「です」
「〇〇と申します」ではなく「〇〇です」と名乗ります。「申します」は丁寧ですが、いかにも初対面の営業電話です。「です」のほうが、すでにやり取りのある相手のように聞こえます。
3.「様」ではなく「さん」
相手の名前を呼ぶとき、「〇〇様」ではなく「〇〇さん」と呼びます。「様」は営業電話の定番です。「さん」のほうが、知っている人から電話が来た印象になり、受付が取り次ぎやすくなります。
4. 名前が分からなければ仕事で呼ぶ
担当者の名前が分からないとき、「ご担当者様」と言うのではなく、「新規開拓のご担当の方」のように仕事の内容で呼びます。具体的な業務を指定すると、受付は「この人は社内の事情を知っている」と判断して、該当する人につなごうとします。
5. 用件は短く言い切る
受付に用件を聞かれたら、長々と説明せず短く言い切ります。説明が長いほど「営業電話だ」と判断されます。一文で終わる用件のほうが、社内の連絡に近く聞こえます。
6. 取引の有無は正直に答える
「お取引はありますか」と聞かれたら、正直に答えます。事実でない接点を装うと、発覚した瞬間にその会社への開拓が完全に止まります。正直に「お取引はまだございません」と伝えたうえで、用件を短く伝えるほうが、信頼を失わずに済みます。
7. 不在なら戻り時間と名前を聞く
担当者が不在だった場合、「何時頃にお戻りですか」と戻り時間を聞きます。あわせて「お名前を教えていただけますか」と名前を確認します。次に電話するとき、名前と戻り時間を指定してかけ直せば、受付は「前にも連絡があった人だ」と認識し、取り次ぎやすくなります。
8. 当日なら2〜3回かけ直してよい
不在の場合、当日中に2〜3回かけ直して問題ありません。戻り時間に合わせてかけ直すのは、しつこいのではなく、社内の連絡と同じ行動です。
9. 折り返しはお願いしない
「折り返しをお願いします」とは言いません。営業電話に折り返す人はほぼいません。折り返しを頼むと、受付に「営業電話だ」と確定されます。こちらからかけ直すと伝えるほうが、次の電話につながります。
10. 最後に「次回はどなた宛てにお電話すればよいですか」と聞く
電話を切る前に「次回はどなた宛てにお電話すればよいですか」と聞きます。今回つながらなくても、次回は名前を指定してかけられます。名前を指定した電話は、受付で断られにくくなります。
回避策1|部署の直通番号にかける
代表電話を経由せず、部署の直通番号にかけると、受付を通らずに担当部署と話せます。番号は公開情報やデータベースから集めます。詳しくは「部署直通番号で大手企業に架電する方法」で示しています。
回避策2|部署・役職・氏名まで指定する
受付で断られにくくなるのは、指定が具体的なときです。「人事のご担当者様」より「人材開発部の〇〇部長」のほうが、受付は「社内の誰かと関係のある相手かもしれない」と判断し、取り次ぐ確率が上がります。
以前に実際にやり取りした人や、過去に連絡を試みた経緯があれば、その事実を伝えます。ただし、事実でない接点を装うことは絶対にしません。相手の信頼を失い、その会社への開拓が完全に止まります。
氏名が分からない場合は「対象部署+役職」単位で設計し、架電時に実名を確認します。1社に複数のキーパーソン仮説を持ち、不在・不通・NGなら、隣接部署や上位・下位の役職に切り替えます。
回避策3|手紙を先に送る
手紙を先に送り、届いた頃に「先日お送りした件で」と電話すると、受付でも用件が伝わりやすくなります。手紙だけでは返信は来にくいため、電話とセットで使います。
回避策 | 効く場面 | 準備するもの |
|---|---|---|
部署の直通番号 | 担当部署が分かっている | 直通番号と鮮度の確認 |
部署・役職・氏名の指定 | 受付で止まっている | 公開情報での氏名の特定 |
手紙を先に送る | 受付で用件が伝わらない | 決裁者宛ての手紙 |
3つは単独より組み合わせると効く。
よくある質問
Q. 受付で「担当部署は教えられない」と言われたら?
部署名と役職を指定して聞き直すか、公開情報から部署を特定してから直通番号にかけます。それでも難しい場合は、手紙を役職宛てで送ります。
Q. 売上高1,000億円以上の会社にもアポは取れる?
取れます。部署直通番号と手紙を組み合わせ、部署・役職・氏名を指定して当たれば、規模の大きい会社でも商談は生まれます。代表電話へのテレアポ一本では難しいのは確かです。
Q. 何度もかけ直していい?
当日なら2〜3回はかけ直して問題ありません。ただし断られた理由は記録し、同じ人に同じ理由で短期間に繰り返しかけるのは避けます。同じ経路で3回不通が続いたら、手法を切り替えます。曜日・時間帯を変えて再架電するのも有効です。
Q. 代表電話を通らずに大手に当たってくれる営業代行はある?
あります。ディーノの「オオテトル」は、自社データベースの部署直通番号とキーマン情報を使い、代表番号ではなく担当部署の直通番号へ架電します。受付で止まった会社には、手紙(CxOレター)とLinkedInを組み合わせて当たります。
Q. フォームやメールで大手企業にアプローチするのは有効?
大企業へのフォーム・メール営業はほぼ効果がなく、評判を落とすリスクもあるため推奨しません。部署直通架電・手紙・LinkedInなど、決裁者に直接届く手段を選ぶべきです。
まとめ
大手企業の代表電話がつながらないのは事実ですが、大手に届かないわけではありません。部署の直通番号、部署・役職・氏名の指定、手紙との組み合わせで、受付を通らずに担当部署へ届けます。代表電話を使う場合でも、「あっ」から入る、「です」で名乗る、「さん」で呼ぶ、用件は短く、折り返しは頼まないといった話し方を変えるだけで、取次ぎの確率は上がります。相手は1日に何十件も営業電話を受けている前提で、「いつもの営業だ」と思われない話し方を意識してください。
関連記事
大手開拓を、有効商談数の保証付きで支援します
株式会社ディーノの「オオテトル」は、大手企業の新規開拓に特化した営業代行です。部署直通架電・手紙(CxOレター)・LinkedInの3チャネルで決裁者に直接接触し、部署・役職・商談内容で定義した有効商談の件数を保証し、件数単位の課金はしません。まずは300件のテストアプローチ(1ヶ月・10万円・税別)で、自社の商材が大手に届くかを実測できます。
