大手企業の新規開拓とは|中小企業向けの営業と違う5つの点
紹介と既存顧客で伸びてきたが、売上の天井が見えてきた。次は大手を取りたい。ところが中小企業と同じやり方で電話をかけても、代表番号で止まり、担当者にすら届かない、という相談を多く受けます。
この記事は、大手企業の新規開拓が中小企業向けの営業と何が違うのかを、ディーノが20〜30社の支援と100社を超える相談の中で見てきた構造から示します。
ポイント大手企業の新規開拓は「数を打つ営業」ではなく「伸びる会社に絞って、深く当たる営業」です。中小企業向けとの違いは5つあります。①到達経路(代表電話は機能しにくく、部署直通・手紙・LinkedInが必要)、②関係者の数(窓口・決裁者・利用部門が分かれる)、③検討期間(3〜6ヶ月以上)、④入口の金額(一部門から小さく始まり段階的に広がる)、⑤評価指標(アポ数ではなく有効商談と案件化)。始める前に、ターゲット、当たる部署と役職、有効商談の定義、検証の件数と期間の4つを決めます。
大手企業の定義
本記事では、大手企業を従業員数や上場の有無ではなく「自社の取引先の中で、売上の上位を占める優良顧客になりうる会社」と定義します。同じ従業員1万人の会社でも、自社の商材の利用が広がる余地がなければ、開拓の優先度は高くありません。
中小企業向けの営業との5つの違い
項目 | 中小企業向け | 大手企業向け |
|---|---|---|
到達経路 | 代表電話から社長につながることが多い | 代表電話は取り次がれにくい。部署直通・手紙・LinkedInを使う |
関係者 | 社長が窓口と決裁を兼ねる | 窓口、決裁者、利用部門、情報システム・購買が分かれる |
検討期間 | 数週間〜1ヶ月 | 3〜6ヶ月以上 |
入口の金額 | 最初から全社で契約 | 一部門・一部機能から小さく始まる |
見るべき指標 | アポ数、受注数 | 有効商談数、案件化率、取引の拡大幅 |
ディーノの支援現場で見てきた傾向。商材と業界で幅がある。
なぜ大手を開拓するのか|売上の2:8
支援先や相談企業の売上を分解すると、9割以上の会社で、上位2割の顧客が売上の8割を占める構造になっています。従量課金のSaaSでは、月10万円から始まった顧客が月200〜300万円まで広がり、上位10社で売上の9割を作っている例も珍しくありません。
利用者が多い会社ほど、課題を解くときに関わる人が多く、取引が広がる余地も大きくなります。売上を伸ばす打ち手として大手開拓の優先度が高いのは、この構造のためです。
違い1|到達経路
大手企業の代表電話は、部署の改編や出社の減少もあり、外部からの営業電話を担当部署まで取り次がないことが多くなっています。代表電話へのテレアポ一本で大手を開拓するのは難しいのが実態です。
そのため、部署の直通番号への架電、決裁者宛ての手紙、LinkedInでの接点づくりを組み合わせます。詳しくは「大手企業へのアプローチ方法8つ」で整理しています。
違い2・3|関係者と検討期間
大手では、同じ商材でも窓口になる部署が会社ごとに違います。役員向けの研修なら、人事の会社もあれば、社長室や経営企画の会社もあります。1つの部署だけに当てると「うちの担当ではない」で終わります。
検討期間も長くなります。ディーノの支援現場の目安では、10件の商談のうち3〜4件が3〜6ヶ月以内の検討に進み、そのうち1件程度が受注に至ります。
違い4・5|入口の金額と評価指標
大手との取引は、どれほど大きな会社でも一部門・一部機能から小さく始まることがほとんどです。最初の取引で成果を出し、次の段階の提案に進む流れで広がります。
この時間軸の中でアポ数だけを追うと、条件は満たしても受注につながらない商談が増えます。部署・役職・商談内容で「有効商談」を定義し、その件数と案件化率で評価します。
始める前に決める4つのこと
1つ目はターゲットです。売上上位になりうる会社の条件を、既存顧客の上位から逆算します。2つ目は当たる部署と役職です。3つ目は有効商談の定義です。4つ目は検証の件数と期間です。300件程度、1ヶ月で反応を見ると、続けるかどうかを判断できます。
よくある質問
Q. 大手企業の新規開拓が難しいと言われるのはなぜ?
代表電話から担当部署に取り次いでもらう前提のやり方が通用しにくいからです。部署・役職まで特定し、直通番号や手紙で決裁者に直接届ける手段が必要になります。
Q. 大手開拓は成果が出るまでどのくらいかかる?
商談は1ヶ月目から狙えますが、受注までは3〜6ヶ月程度を見込みます。最初の数ヶ月は商談数と案件化の状況で評価します。
Q. 中小企業向けの営業と並行できる?
できます。ただし評価指標を分けてください。同じアポ数の目標で管理すると、件数の出やすい中小企業向けに稼働が偏ります。
Q. 大手開拓は外部に任せられる?
任せられます。代表電話へのテレアポ件数を売る会社ではなく、部署・役職を指定して決裁者に届く手段と、有効商談の定義を持つ会社を選びます。選び方は「大手開拓に強い営業代行の選び方」で整理しています。ディーノの「オオテトル」は、部署直通架電・手紙(CxOレター)・LinkedInで決裁者に接触し、事前に定義した有効商談の件数を保証する、大手開拓に特化した営業代行です。
まとめ
大手企業の新規開拓は、伸びる会社に絞って深く当たる営業です。中小企業向けとの違いは、到達経路、関係者の数、検討期間、入口の金額、評価指標の5つです。代表電話へのテレアポを増やすのではなく、部署と役職を特定して決裁者に届く手段を組み合わせ、有効商談の件数で評価します。
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大手開拓を、有効商談数の保証付きで支援します
株式会社ディーノの「オオテトル」は、大手企業の新規開拓に特化した営業代行です。部署直通架電・手紙(CxOレター)・LinkedInの3チャネルで決裁者に直接接触し、部署・役職・商談内容で定義した有効商談の件数を保証し、件数単位の課金はしません。まずは300件のテストアプローチ(1ヶ月・10万円・税別)で、自社の商材が大手に届くかを実測できます。
